環境問題が深刻化する中、私たち一人ひとりができることは何でしょうか?

今回は、省エネ住宅やプラスチックフリーなど、環境に優しい暮らしのコツを5つご紹介します。 これらのアイデアは、お金や時間も節約できる上に、心も豊かになりますよ!

エコで節約のコツ5選

1. LED照明の導入

電気代を節約するためには、LED照明の導入がおすすめです。LED照明は、従来の白熱電球や蛍光灯に比べて、消費電力が少なく、寿命も長いため、ランニングコストを抑えることができます。

  • 電力消費量が大幅に削減できる
    LED照明は従来の白熱灯に比べて、電力消費量が1/10程度に抑えられます。また、蛍光灯に比べても省エネ効果が高いため、照明による電力消費を大幅に削減することができます。
  • 長寿命でメンテナンスが不要
    LED照明は寿命が非常に長く、一般的には10年以上使用することができます。そのため、蛍光灯や白熱灯と比較して交換頻度が少なく、メンテナンスの手間も少なくなります。
  • 熱効率が高く、暖房効果も期待できる
    LED照明は発熱が少ないため、照明器具自体が熱くなりにくいです。また、室温を上げることができる白熱灯と比べて、熱効率が低くなってしまいますが、冷房効果につながります。それによって、暖房効果を期待することもできます。
  • 光の質が高く、眼への負担を軽減できる
    LED照明は、色温度が調整できるので、自然光に近い色調を実現することができます。そのため、白熱灯や蛍光灯に比べて、光の質が高く、眼への負荷を軽減することができます。
  • 環境にやさしい
    LED照明は、水銀やリン酸などの有害物質を含まないため、廃棄時の環境負荷が少なくなります。
    LED照明の省エネ効果はかなり高いです。白熱電球や蛍光灯と比べて、消費電力やCO2排出量を大幅に削減できます。
    例えば、60形の昼光色の電球型蛍光灯とLED電球を比べると、以下のような違いがあります。
    電球型蛍光灯:消費電力 11W、寿命 6,000時間、年間消費電力量 16.06kWh
    LED電球:消費電力 6.5W、寿命 40,000時間、年間消費電力量 9.49kWh
    この場合、LED電球は蛍光灯に比べて約40%の省エネ効果があります。また、CO2排出量も約3kg/年減らすことができます。さらに、LED照明は発光効率が高く長寿命なので、ランプ交換の回数やコストも削減できます。これらのメリットから、LED照明は省エネ・コストダウン・CO2削減に効果的な照明と言えます。
消費電力寿命年間消費電力量
電球型蛍光灯11W6,000時間16.06kWh
LED電球6.5W40,000時間9.49kWh

2. 断熱材の設置

断熱材は建物の断熱性能を向上させるために使用され、エネルギー効率の高い暖房や冷房システムの使用量を減らすことができます。そのため、断熱材の設置によって多大なエコ効果が期待できます。
断熱材の種類によって省エネ効果は異なりますが、一般的には無断熱の建物に比べて約30~50%程度のエネルギー削減が見込めます。また、CO2排出量も同様に減らすことができます。
断熱材の設置は、省エネルギー基準やZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)などの目標達成にも貢献します。断熱材は長期的な視点で見ると、ランニングコストやメンテナンスコストを低減することで、初期投資額を上回る経済効果も期待できます。
さらに、断熱材は、建物の耐久性を高めることができます。外部からの風雨や湿気を遮断することができ、建物の劣化を防止することができます。

3. プラスチック製品の使用を減らす

プラスチック製品の使用を減らすことで以下のようなエコ効果があります。

  • 石油の採掘や製造過程で二酸化炭素が大量に排出されるため、プラスチックの使用量を削減することによって、CO2排出量の削減が期待できます。
  • プラスチック廃棄物の削減に繋がります。プラスチックは燃えにくく、分解に数百年以上かかるため、そのまま放置されると環境汚染の原因になります。
  • 一度使い捨ての製品が多いため、使用量の削減によって廃棄物の量を減らすことができます。また、代替可能な環境に優しい製品の使用につながります。
  • プラスチック製品を減らすことで、プラスチックに含まれる有害物質が環境に流入するリスクを減らすことができます。特に海洋生物に悪影響を与えることが知られています。
  • プラスチック製品の代替品として、再利用可能な製品やバイオマス素材を使用した製品が注目されています。プラスチックの使用量を減らすことで、これらの代替品の需要を増やすことができ、循環型社会の実現につながります。

4. プラスチック製品の使用を減らす

太陽光発電の導入は、以下のような環境への影響があります。

  • 温室効果ガスの削減:太陽光発電は、発電過程で二酸化炭素や窒素酸化物を排出しません。そのため、導入することで温室効果ガスの削減につながります。
  • エネルギーの自給自足:太陽光発電は、日光を利用するため、導入した家庭や企業は、自給自足が可能です。これにより、エネルギーの安定供給につながります。
  • エネルギーの貯蔵:太陽光発電の場合、発電量が変動するため、余剰の電力を貯蔵する必要があります。そのため、導入する際には蓄電池の導入が必要になります。蓄電池により、余剰の電力を貯めておくことができます。
  • 資源の節約:太陽光発電により、化石燃料などの資源を使用することが減ります。そのため、エネルギー資源の節約につながります。
  • CO2排出権取引:太陽光発電を導入することで、排出量削減量に対して、CO2排出権を受け取ることができます。これにより、企業などでの利用が増え、環境保護に貢献することができます。

太陽光発電でどのくらい安くなるかは、設置する太陽光発電システムの容量や性能、自家消費率や売電価格、住んでいる地域や家庭の電気使用量などによって異なりますが、一例として以下のような計算ができます。
太陽光発電システムの容量を4.6kWとし、年間発電量を約5,000kWhとします。
自家消費率を50%とし、自家消費した分は無料で使用できるとします。
売電価格を10円/kWhとし、余剰分はすべて売電するとします。
電気代の単価を30円/kWhとし、月間使用量を300kWhとします。
この場合、太陽光発電システムがない場合の月間電気代は300×30=9,000円です。
太陽光発電システムがある場合の月間自家消費量は250kWh(5,000÷12×0.5)です。これは無料で使用できるため、月間購入量は50kWh(300−250)に減ります。また、月間売電収入は250×10=2,500円です。
したがって、月間支払額は50×30−2,500=500円になります。
つまり、太陽光発電システムを導入することで月間8,500円(9,000−500)、年間102,000円(8,500×12)の節約効果があります。
もちろんこれはあくまでも一例であり、実際には様々な条件によって変わります。また、設置費用やメンテナンス費用も考慮する必要があります。

5. エコバッグの持参

エコバッグの持参は、プラスチック製のレジ袋を減らすことができ、環境に良い影響を与えます。具体的には、以下のような効果があります。

  • レジ袋の減量:レジ袋を持参することにより、店舗で配布されるレジ袋の使用量を減らすことができます。これにより、プラスチックごみの削減につながります。
  • 資源の節約:レジ袋は、製造・輸送・廃棄などの過程でエネルギーを消費し、二酸化炭素を排出します。エコバッグを持参することで、これらのエネルギーを消費するプロセスを減らすことができ、環境にやさしい資源の節約につながります。
  • 袋詰め作業の効率化:エコバッグは、自分で袋詰めをすることが前提であるため、店員の袋詰め作業を軽減することができます。これにより、店員の負担軽減や、待ち時間の短縮につながる可能性があります。

▼補足
エコバッグはレジ袋よりも環境負荷が高い素材で作られている場合が多いため、一回使っただけではエコになりません。
例えば、綿製のエコバッグは131回、ポリプロピレン製のエコバッグは45回使わないとレジ袋と同じ環境負荷になりません。
エコバッグを持参することでレジ袋を減らすことは、プラスチックごみや二酸化炭素排出量を減らす効果があります。
日本では2020年7月からレジ袋有料化が始まり、マイバッグの持参率が約3割から約6割に上昇しました。
これにより、年間で約30万トンのプラスチックごみや約100万トンの二酸化炭素排出量を削減できると推定されています。

結び

本記事では、環境に優しい暮らしのコツを5つ紹介しました。これらのコツを取り入れることで、環境保護に貢献するだけでなく、家計の節約にもつながります。
エコ生活を実践することで、地球環境を保護し、自然災害のリスクを軽減することができます。また、エネルギーの節約により、地球温暖化の防止にもつながります。さらに、リサイクルや廃棄物の減量など、循環型社会の実現にも役立ちます。

この記事を読んで、環境問題に関心を持った方には、以下のアクションプランを提案します。

  • 家庭でのプラスチック製品の使用を減らす。
  • LED照明の導入や断熱材の設置など、省エネ対策を進める。
  • 太陽光発電の導入を検討する。
  • エコバッグの持参やマイボトルの活用など、プラスチック削減に取り組む。
  • 食品ロスの削減に取り組む。

これらの取り組みは、一人ひとりの小さな努力が大きな変化をもたらすことができます。ぜひ、今後の生活に取り入れてみてください。
最後に、環境保護は私たちの共通の課題です。この記事を読んで、少しでも環境について考えるきっかけとなり、行動に移してくれる読者が増えることを願っています。一緒に地球環境を守り、未来をつくっていきましょう。

参考文献:
エコ生活とは?すぐに家庭でできるエコ生活7つの実践例 | グリーン住宅ポイント制度の交換商品一覧|京王百貨店(セレクチュアー) (keionet.com)
LEDに省エネ節電効果ってどのくらいあるの? | 省エネ・コスト削減のエスコ(ESCO) | エスコ(ESCO)の豊富な実績とノウハウで、省エネ・節電・コスト削減対策をサポートいたします (esco-co.jp)
【LEDでCO2削減】LEDの省エネ効果と普及の効果とは | グリーンユーティリティー (greenutility.co.jp)
断熱によるCO2削減と 省エネへの取り組み (miyadera.co.jp)
ZEBを実現するための技術 | 環境省「ZEB PORTAL - ネット・ゼロ・エネルギー・ビル(ゼブ)ポータル」 (env.go.jp)
脱プラスチックのメリット・デメリットとは?SDGsの取り組みに向けて | 山陽製紙株式会社 公式サイト (sanyo-paper.co.jp)
太陽光発電・蓄電池で電気代がどれだけ安くなるか徹底検証【節電】|みんなの太陽光発電 (solar-energy.site)

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